中畑清氏 巨人打線に覇気なし…あまりにも極端過ぎる 勢い取り戻せ!

 【キヨシスタイル!】打線は水ものと言うけど、あまりにも極端過ぎるよ。直前のロッテ3連戦は39安打28得点と打ちまくった巨人打線が、7日からのオリックス3連戦では10安打でわずか1得点…。

 ロッテ戦は阿部監督の号令の下、ストライクゾーンに来た球を積極的に捉えていたのに、オリックス戦では甘い真っすぐを見逃してさ。ボールになる変化球に泳がされて凡退を繰り返した。

 確かにオリックスの若い先発陣は良かったよ。でもさ。ギンギラギンで向かって来る投手に対し、狙い球を何に絞っているか伝わってこない。淡々と築く凡打の山。覇気がない。元気がない。そう感じてしまうやられ方だった。

 偉そうなことは言えないんだけどね。斎藤、佐藤に許したプロ初勝利。先発投手に2試合連続で初勝利を献上するのは37年ぶりだってね。前回は私が現役のときだ。

 思い出したよ。1987年8月9日のナゴヤ球場。中日の高校生ルーキー、近藤真一に史上初となるプロ初登板ノーヒットノーランを喫した。満月の夜でさ。カーブが打てそうで打てない。18歳の左腕が満月に向かって吠えるオオカミのように見えたよ。

 精神的なダメージは大きかったけど、王監督が粋な計らいをしてくれた。当時はふがいない負け方をしたら「外出禁止」になることが多かったのに、逆に深夜0時の門限を1時間延長。「気分転換してこい」ってわけだ。

 移動日を挟んで11日の後楽園球場の阪神戦。カンフル剤としてこの年初めて1番に入った私は1―1で迎えた3回に勝ち越しの一発を放ったんだけどね。逆転されて4―6で敗れ、5回2/3を5安打3失点の大卒ルーキー、猪俣隆に初勝利を許した。

 この時点で4連敗。首位はキープしながらも2位の広島との差は2ゲームになった。良くない流れ。選手だけでミーティングを開いて、チーム一丸の意識を再確認した。直後に3連勝。王監督4年目の初優勝につなげたんだ。

 オリックスに3連敗して交流戦6勝6敗と貯金を吐き出した今年の巨人。きょう11日から楽天、日本ハムとの敵地6連戦で交流戦を締めくくる。仙台、札幌でおいしいもの食べてさ。積極性、勢いを取り戻してもらいたい。(スポニチ本紙評論家・中畑 清)

2024-06-10T20:33:55Z dg43tfdfdgfd