大谷翔平2年連続「50―50」は可能か 米アナリスト2人が議論「彼を止めるものは…」

ドジャースの大谷翔平投手(30)に期待される異次元の記録は「40本塁打―40盗塁―40奪三振」だけではない――。

米ヤフースポーツのシニアMLBアナリスト、ジェイク・ミンツ氏とジョルダン・シャルターマン氏が7日(日本時間8日)にポッドキャスト番組「ベースボール・バー・B・キャスト」で大谷が今季も「50本塁打―50盗塁」を達成する可能性について語った。

2人は「昨夜、大谷はムーンショット級の10号を放ち、2日前には右翼ブルペンへ鋭いライナーで9号を放った。2本のアーチの頂点の高さの差は約65フィート(約19・8メートル)。とくに9号の打球速度は118マイル(約190キロ)で、彼が他の打者とは別格であることをあらためて印象づけた」とマーリンズ戦での2本の本塁打を絶賛。

その上で「僕らの社会は切りの良い数字を好む。彼が今季も『50―50』を達成できるか、思わずつい考えてしまった」とコメント。「その答えは~おそらく(Probably)」と期待を込めた。

ミンツ氏は、その理由の一つとして「天気」を挙げる。「夏場は気温が上がり、打球が伸びやすくなる。さらに投手も疲れが出てくるので、ホームランは増える傾向にある。同時に選手の身体も温まりやすく、盗塁も決まりやすくなる」と解説した。

一方で、シャルターマン氏は「彼を止めるものは何か。それはピッチングだ」と指摘。「もちろん、彼が二刀流に復帰して、週1回先発する姿を誰もが見たいと思っている。ただし、疲労や耐久性の面から、盗塁の数は減るかもしれない。さらに、復帰に向け、練習量が増えたり回復を考えたりして欠場が増える可能性もある。『50―50』のようなマイルストーンを狙うのであれば、出場機会はなるべく逃したくない」と述べた。

「彼自身は『40―40』なら確実に狙えると考えているようだ」とミンツ氏。昨季の大谷を含めて過去6人が達成しているが、2年連続はメジャー史上初だ。

最後は「おそらく最終的には42本塁打、47盗塁くらいでシーズンを終えて、その数字にみんなが『あ~あ』と言って、『いやいや!それでも十分すごいから!』と僕らが言うことになりそう」とまとめた。ユニコーンは今年も想像を超えてくるか注目だ。

2025-05-09T10:41:59Z