第103回全国高校サッカー選手権は11日に東京・国立競技場で準決勝が行われる。17大会ぶり2度目の優勝を狙う流通経大柏(千葉)は、初出場の東海大相模(神奈川)と対戦。流通経大柏OBでJ1鹿島のDF関川郁万(24)が後輩へエールを送った。4度目の日本一を目指す東福岡は2度目の頂点を狙う前橋育英(群馬)と激突する。
DF関川が6大会ぶり4強入りした母校、流通経大柏高の2度目の全国制覇に期待を寄せた。
「自分は2年連続準優勝だったので、優勝してほしい。今のチームはうまくて強い。新しい監督で優勝してほしい」
関川は、2018、17年度と2大会連続準優勝のときのメンバー。当時監督は本田裕一郎氏(77)で、現任の榎本雅大監督(46)にはコーチとして指導を受けた。「(榎本氏は)怖かった。本田先生と違う怖さがあった」と苦笑いで回想し「濃く、いい3年間だった。本田先生に『1位でないと(人々に)覚えられない。2位は忘れられてしまうので1位になれ』と教わった」という。J1通算出場127試合にまで成長した24歳は、高校時代の精神が自身の礎になっているという。
今大会前には同校が鹿島のグラウンドで練習する機会があり、関川も同じ時間帯に自主練習を行った。自身が果たせなかった選手権制覇の夢を、後輩たちに託す。
2025-01-10T20:10:55Z