33歳キケ・ヘルナンデスが「ナ・リーグのライバル球団にリンクされた」米記者が移籍に言及。ヤンキースも候補のひとつ「1年前にも興味を示していた」

今オフにロサンゼルス・ドジャースからFAとなったエンリケ・ヘルナンデスの去就が注目を集めている。“キケ”の愛称で知られるE・ヘルナンデスはドジャースとの再契約を望んでいるが、他球団から関心を寄せられているという。

ドジャース専門メディア『Dodgers Nation』は、「ドジャースがギャビン・ラックスをシンシナティ・レッズにトレードしたことで、ファンのお気に入りであるキケに再契約の道が開かれた。しかし、そこには競争があるかもしれない。キケはナ・リーグのライバル球団にリンクされたようだ。『The Athletic』はキケがフィラデルフィア・フィリーズと契約する可能性があると報じた」と伝えている。

その一報を報じた『The Athletic』は、「ナ・リーグ東地区の強豪チームは外野守備の強化を目指し、E・ヘルナンデスとの契約を検討している。どのポジションでもプレーできるキケは、フィリーズの外野守備を改善する力がある」と説明し、次のように強調する。

「攻撃面よりも、確実に守備面でプラスの評価を得ている。必要に応じてどのポジションでも起用でき、とくに最悪レベルの外野の守備を安定させるだろう。ベンチを充実させる意味でも、フィリーズにとって価値がある」

また米誌『Sports Illustrated』でニューヨーク・ヤンキースを担当するジョン・スパラコ記者は、「キケ・ヘルナンデスはヤンキースのニーズに合致する。スーパーユーティリティーマンは、11年のMLBキャリアで捕手以外のポジションをこなしてきた。この多才さは、どの球団にとっても貴重なものになる。ヤンキースは1年前のオフにも興味を示していた」と記して、ヤンキースへの移籍を示唆した。

33歳のベテラン選手は24年シーズン、打率.229、出塁率.281、長打率.373と低調に終わった。しかし、『Dodgers Nation』は「右目の乱視が明らかになり、眼鏡をかけるようになった後半戦は成績が大幅に向上。後半戦は打率.274、出塁率.304、長打率.458と好成績を残し、7本塁打も記録した」と振り返った。

とりわけ存在を示したのがプレーオフだった。「キケの勢いはポストシーズンにも引き継がれた。ポストシーズン出場14試合で打率.294、出塁率.357、長打率.451、15安打、2本塁打、6打点、11得点だった」と殊勲の活躍を記し、優勝の立役者のひとりに挙げている。

オフシーズンに入って「ドジャースと再契約したい」と公言していたE・ヘルナンデスは、はたしてどの球団と契約するのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

2025-01-11T10:38:11Z