レッドブルすげえ! エンジニア出身マクラーレンF1代表、モナコで明かされたフロアに脱帽「速い理由が分かった」

 モナコGPで明かされたレッドブル『RB19』のフロアについて、マクラーレンのアンドレア・ステラ代表は「脱帽だ」と述べている。

 モナコGPではルイス・ハミルトン(メルセデス)がフリー走行3回目、セルジオ・ペレス(レッドブル)が予選でクラッシュを喫したことで、クレーンでのマシン回収の際にメルセデス『W14』とレッドブル『RB19』のフロアが数多くのカメラマンによって撮影された。

 現行F1マシンがグランドエフェクトカーとなったこともあり、各F1チームはフロアのデザインに関して秘密を守ろうとしてきた。それだけに、モナコで撮られたフロア写真は大きな話題を呼んだ。

 サーキットの特性上モナコは退避路が少なく、マシンがコース上に停止した場合にはトラックではなくコース脇に設置されたクレーンで釣り上げ、コース外に排除することが多い。メルセデスのテクニカルディレクターであるジェームス・アリソンは、こうした事態を想定して戦略的にカメラマンをコースに配置していると認めている。

 スペインGPでは各チームの代表に対し、RB19のフロアを研究しているかとの質問が飛んだ。エンジニア出身であるマクラーレンのステラ代表は、RB19のフロアの複雑さに感心しているようだ。

「個人的にも時間をかけたが、マクラーレンにいる100人の空力担当はもう少し時間をかけるだろうね」とステラは言う。

「確かに、(フロアは)とても興味深かった。そして、複雑さと開発の質の高さを物語っていた」

「正直これを見た時、私は『レッドブルには脱帽だ』と言葉が漏れた。なぜ彼らがああいうパフォーマンスを発揮できているのか、理解できたよ」

Andrea Stella, Team Principal, McLaren, in the team principals Press Conference

Photo by: Mark Sutton / Motorsport Images

 またフェラーリのフレデリック・バスール代表は、チームがお互いのデザインに強い関心を持つのは普通のことだとしながらも、写真を見ただけでコピーすることはできないと強調している。

 そしてマシンパフォーマンスはそれぞれのパーツが組み合わさってこそだとして、フロアのデザインはその他のパーツと表裏一体だと主張している。

「我々はみんな、ライバルマシンの写真を沢山持っていると思う」とバスールは言う。

「ただひとつのパーツではなくコンセプト全体の問題だから、コピーすることは極めて難しい、あるいは不可能だ」

「マシンの一部だけをコピーすることはできないのだ」

 そのフェラーリはスペインGPで新たなサイドポンツーンを投入し、パドックの注目を集めた。

 アストンマーチンのマイク・クラック代表も「私もフェラーリのガレージ前にいたよ」と語り、次のように続けた。

「常にライバルを見ている。何が新しいのか、新しいパーツは何か。それはいつも変わらない」

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