日本時代からマンチェスター・ユナイテッドの関心が取りざたされていた。イタリアで活躍する現在は、マンチェスター・シティの興味も引きつけている。鈴木彩艶の未来は、イングランドにあるのか。
パルマに移籍して1年目、鈴木は守備の国で成長を続けている。開幕当初に飛び出しのミスを批判されたが、その後もファビオ・ペッキア監督の下でレギュラーとして出場。攻撃の起点となり、守備では相次ぐファインセーブでチームを救ってきた。セリエA前節トリノ戦ではプレーヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれる活躍を見せ、チームにポイントをもたらしている。
データサイト『Opta』のスタッツとして、パルマ専門サイト『Parma Live』が伝えたところによると、鈴木は対戦相手の得点期待値と実際の失点の差が4.76。これはセリエAでトップの数字という。それだけ、相手の決定機を防いでいるということだ。
その好調ぶりに、マンチェスターの2クラブのほか、マヌエル・ノイアーの後継者を探すバイエルンや冨安健洋が所属するアーセナルなど、多くの強豪が注目していると言われる。
イタリア国内での評価も確かだ。『TUTTOmercatoWEB』によると、マルコ・コンテーリオ記者はポッドキャストで鈴木を「欧州で最も興味深いGKのひとり」と評した。「イタリアで最も欧州的なひとり」とし、「技術的のみならず、特に戦術的の問題で、欧州有数のモダンな守護神」とたたえた。
同記者は「ビルドアップでエデルソンを想起させる」と、鈴木とシティ守護神を比較している。
「手でも足でも素晴らしい精度と能力で、エデルソンがアーリング・ハーランドとやっているように、裏を狙う縦に出すことができる」
また、コンテーリオ記者は鈴木が飛び出しや「高い位置でのスペースのカバーリング」も優れていると分析。現在ユナイテッドのゴールマウスを守るアンドレ・オナナにも似ていると話し、鈴木の将来的なマンチェスター行きに言及した。
「パルマが1月に放出することがないのは確かだが、夏には多くの要因からイングランド、マンチェスターが日本人の未来となる可能性が高い」
今季は残留を争うパルマに残るみられる鈴木。だが、来季はどのゴールマウスを守るのか注目だ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2025-01-10T20:47:44Z