【バドミントン】元世界ランク1位桃田賢斗が会見「日本代表引退を決意」五輪メダルには届かず

バドミントン男子シングルスで元世界ランキング1位の桃田賢斗(29=NTT東日本)が18日、日本代表を引退すると発表した。

今年1月に格付けの高い国際大会に派遣されるA代表入りが発表されたが、今月27日開幕の国別対抗戦トマス杯(中国・成都)が代表での最後の試合となる。なお、今後も現役は続行する。

同日、NTT東日本の川前直樹監督(41)とともに都内で行われた会見に出席した。

桃田は、黒色のスーツにさわやかな青色のネクタイ姿で登場した。

会見冒頭で「今月末のトマス杯を最後に日本代表引退を決意しました。このタイミングで自分の口から感謝の気持ちを伝えたいと思い、このような場を設けていただきました」と口にした。

小学2年から競技を始めた桃田は、福島・富岡高3年の12年世界ジュニア選手権で日本人初優勝を達成。15年世界選手権では日本男子初の銅メダルを獲得した。

16年リオデジャネイロ五輪でのメダル獲得が期待されたが、同4月に違法賭博問題が発覚し、無期限の出場停止処分となった。17年5月の日本ランキングサーキット大会で1年2カ月ぶりに復帰。18年8月に世界選手権で日本男子初優勝を飾ると、同9月には日本男子初の世界ランク1位となった。19年ワールドツアーでは年間11勝を収め、ギネス世界記録にも認定された。

復活の道のりを歩んでいたが、20年1月には遠征先のマレーシアで交通事故に巻き込まれた。全身打撲の重傷を負い、同2月には右眼窩(がんか)底骨折が判明して手術。新型コロナウイルス感染拡大によって1年延期された21年東京五輪では、1次リーグ敗退となった。

今夏のパリ五輪代表を懸けた選考レースでは度重なる故障の影響もあり、日本勢7番手の52位。世界連盟(BWF)が発表する4月30日付の五輪予選ランキングに基づき、シングルスは各国最大2枠まで出場権を獲得できるが、桃田は代表切符には届かなかった。

会見のリリースに掲載されたコメントは以下の通り。

「再び世界トップを目指すのは体力面、精神面において限界と感じ、決意いたしました。これまでの成績を残せたのはNTT東日本をはじめ私の活動を支えていただいた関係者の方々や応援してくださるファンの皆さまのおかげだと思っております。心から感謝申し上げます。今後は日本代表から引退するものの、競技活動は続けてまいります。国内の大会に参戦しつつバドミントン教室やイベント等へも参加し、バドミントンの発展のために尽力してまいりますので、引き続きよろしくお願いいたします」

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