『フォローは大きくのびのびと』VS『左ワキは締める』どっちが正しいの?【ゴルフの矛盾に一発回答】

「飛距離アップを目指すためには、球筋についても考えてみたほうがいい」と話すのが、宮里藍の父でありコーチの優氏。かつて世界ランク一位にも輝いた宮里藍はドローヒッターだったが、その打ち方に飛ばしのヒントが隠されているという。

憧れのビッグフォローについて、漫画でわかりやすく解説(全8P)

「私は、球筋の基本はドローボールだと考えています。ドローボールとは『捕まった球』で、スイングプレーンで考えたとき、インサイド・アウトのスイングになります。つまり、トップよりフォローのほうが少し高くなる。この〝フォローを高く〟することが飛距離アップのポイントになります。そして、『高く大きなフォロー』を実現するためには、左ワキを適度に開けて、腕を体から切り離すことが大切なんです」

フォローを高くしたほうがいいのは分かったが、一方で、左ワキはフォローでしっかり締めたほうがいいという説もある。

「確かにプロは、左ワキに挟んだヘッドカバーを落とさずスイングする練習をしていることもあります。ただしそれは、体が大きかったり、パワーがあるから。アマチュアの場合、ダウンスイングで加速してきたクラブを、左ワキを締めて体に引き付けるよりも、行きたい方向に素直に開放してあげるほうがヘッドはさらに加速します」

まるでクラブを放り出すような、左ワキが体から離れ、両腕も伸びたビッグアークのフォロー。そんな高く大きなフォローを作るには、7番アイアンを使った練習法が効果的だという。

「まず、ボールにアドレスしたらその場でインパクトの形を作ります。腰を切り、体重は左足に乗せましょう。次にこの形から打っていきます。クラブフェースにボールを乗せて、フィニッシュまで振り抜く。ゴロでも構わないので、真っすぐ打つことを意識してください。左ヒジが曲がった手羽先スイングや、グリップを左に巻き込んだフォローでは打てません。素直に左ワキを開放して打ち続けていくと、次第にフォローが大きく伸びやかになっていきます」

左ワキを意識するだけで、ボールの飛びも〝高く大きく〟なる練習法。感覚をつかむためにも繰り返しやるといいだろう。

◾️宮里 優

29歳でゴルフをはじめ、独学でゴルフ理論を構築。36歳の時に男子プロトーナメントの大京オープンにアマチュアとして出場。その後、ティーチングプロの道を歩む。子供たちと一緒に楽しみたいとやらせたゴルフだが、結果的に聖志・優作・藍の3人共プロゴルファーの道を選んだ。

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