渋野日向子「自分に勝つしかない」 巻き返しの“69”

◇女子メジャー第1戦◇シェブロン選手権 2日目(19日)◇ザ・クラブ at カールトンウッズ(テキサス州)◇6889yd(パー72)

渋野日向子が意地の18ホールで今季初の予選通過を果たした。

2月「ホンダ LPGAタイランド」でも週末までプレーはしたが、カットラインが設けられた大会での予選通過は今年に入ってからは今回が初めて。初日「76」と出遅れながら、この日は5バーディ、2ボギーの「69」。「ホンダLPGA」の第2ラウンド(66)以来、12ラウンドぶりの60台をマークした。

5連続予選落ちは避けたい一心で、この日はスタート前から緊張感に包まれていた。前日はパーオン率38%(7/18)にとどまり、「今年一番ひどいんじゃないかって」。忸怩(じくじ)たる思いでいっぱいだった。

「めちゃくちゃ悔しくて。今までやってきたこと、やりたいことは一緒だけど、一個、一個(ポイントを)確認しながら練習した」。パーオンさせた前半14番でバーディを先行させ、18番(パー5)はピン右2mほどのチャンスをしっかり沈めた。

折り返し時点で、カットラインは「2オーバーぐらいだろう」とは確認していた。緊張状態は続いており、1Wショットを左バンカーに入れた1番で4オン1パットのボギーを喫したが、3番(パー3)ですぐに取り返した。

6番でもボギーになってカットライン圏外の3オーバーになったが、その悔しさを晴らすように8番(パー5)、9番の連続バーディにつなげた。この日のパーオン率は55%(10/18)だった。

「きのう、みみさん(マネジャー)に宣言していたんです。『あしたは4アンダーで回ります』って。弱い気持ちをずっと持っているのもあんまり良くないなって。前向きに頑張りました」と顔を必死に上げた。昨季にシードを逃し、出場順位が変わる1回目のリシャッフル(5月「みずほアメリカズ・オープン」後に実施)に向けて「ヒヤヒヤ感」が心中にはあったという。

「どこかできっかけをつかむには自分に勝つしかないなと。アグレッシブに行きたいっすね。頑張りたいです、久々の4日間。やっぱり上を目指さないとポイントも取れないし。今年初稼ぎ、頑張ります!」。成績不振にこの数カ月間苦しんできたが、メジャーの大舞台での好スコアが何よりの“薬”になる。(テキサス州ザ・ウッドランズ/石井操)

2024-04-20T01:34:05Z dg43tfdfdgfd