大谷翔平のドジャース、予想より爆勝していない理由は… 「2023年と全く同じような問題を抱えている」と米メディア

 米国を代表するスポーツライターの一人、ジ・アスレチックのケン・ローゼンタール氏は、ユーチューブチャンネル「フェアテリトリー」を19日(日本時間20日)までに更新。ドジャースが18日終了時点でナ・リーグ西地区の首位とはいえ、12勝9敗と当初の予想より爆勝していない理由について分析した。

 「12勝9敗はシーズン93勝ペース。近年のドジャースからすれば、いい数字とは言えない」と前置き。具体的に挙げたデータはチーム防御率4・14。これはメジャー30球団中17位で、同ライターは「素晴らしい成績とは言えない。ブルペンもパッとせず、先発投手が崩れる試合もある」

 一方、1試合平均5・05得点は同9位で「たとえ下位打線が不振でも、この位置につけている」と評価した上で、最も問題なのは「外野陣を合わせたOPSがメジャー27位である点だ」とした。

 「いくらベッツを内野に転向させたとはいえ、27位。だからこそ(新人の有望株)アンディ・パヘスをメジャー昇格させ、構成を変更する必要があった。テオスカー・ヘルナンデスは素晴らしいが、キケ・ヘルナンデスやクリス・テイラーなどのベンチプレーヤーたちがいいプレーをしていない」

 確かに、テオスカー・ヘルナンデスは打率2割7分5厘、5本塁打、OPS・846と合格点以上。だが、他の外野陣のOPSはジェームズ・アウトマンが・625、K・ヘルナンデスが・495、テイラーは・196、故障中のジェイソン・ヘイワードも・414と寂しい数字が並ぶ。

 相方を務めるドジャース地元放送局スポーツネットLAのアランナ・リゾ解説者は、下位打線の不振を指摘した。「ドジャースの下位打線を見ると、2023年と全く同じような問題を抱えている。上位打線は素晴らしく、今季は大谷翔平の加入でさらに素晴らしくなった。だが、下位打線は打率2割5厘、OPS・609。これは問題だ。アウトマンにはもっと打ってもらわなきゃいけない。メジャー昇格したばかりのアンディ・パヘスに期待を掛けすぎることはできない」

 7~9番打者に限ると、今季の打率は1割7分まで下がるだけに、もっともな心配と言えそうだ。

2024-04-20T02:38:17Z dg43tfdfdgfd