2年連続本塁打王へ視界良好!大谷翔平「さらば一平!」ついに「70発スイング」が完成した!!

高い放物線を描いた逆方向の一発が、眠れる怪物の覚醒を決定づけた。

4月9日(日本時間)に行われたツインズ戦の第4打席、ドジャースの大谷翔平(29)は、かつて広島に所属していた右腕ジェイ・ジャクソン(36)が投じた86マイル(138㎞/h)のスライダーを強振。打球角度38°で放たれた白球は、ファンの待つレフトスタンドに到達した。

「水原一平氏(39)の一件が影響したのか、大谷は開幕からイマイチ調子が上がらず、40打席に立ってホームランはゼロ。春先に本塁打のペースが緩やかなのは例年通りなのですが、過去ワーストの開幕8試合連続ノーアーチとあって、球団幹部も心配していました。ところが、4月4日のジャイアンツ戦に特大の第1号を放つと、次の試合でも連発。以降は完全に感覚を掴んだのか、5試合で打率.500、本塁打3本の大活躍。いよいよ量産態勢に入りました」(スポーツ紙デスク)

好調の要因はどこにあるのか。野球解説者の小早川毅彦氏は「精神的な余裕が好影響をもたらしている」と分析する。

「もちろん、盟友の裏切りが大谷に大きなショックを与えたことは影響しているはず。しかしそれ以前に、彼は総額1000億円以上というスポーツ史上最高額の契約を結び、メジャー屈指の人気球団であるドジャースに入団した。周囲からの期待は尋常ではありません。精神的にタフな大谷であっても、プレッシャーを全て跳ね返すことは難しいでしょう。

それでも本人の言う体調不良も解消され、やっと本来のプレーができるようになったのでしょう。精神的な重圧から来る力みは消え、差し込まれたり、詰まったりすることが減っています」

もちろん、成長しているのはメンタル面だけではないようだ。今季は開幕から通常よりもスタンスを狭めたフォームを模索していたため、それが完成して長打増に繋がったと指摘する声も多い。

「実はホームラン王を獲得した昨年、最も調子が良かった6月(月間15本塁打)もスタンスを狭くしていました。自然な立ち姿に近い構えにすることで身体がリラックスし、インパクトの瞬間に最大限の力を発揮できるような力配分が可能になった。よりバットの軌道が正確になり、スイングスピードも上がったのです。寝違えたことで身体に力が入らなくなり、それが打席でのリラックスに繋がった″ケガの功名打法″でした。7月、8月とどれだけ量産できるか注目されましたが、二刀流による疲労とケガに泣かされて思うように数字を伸ばせなかった。今年は春先からこの打法で試合に臨めている上、オフのトレーニングで身体がさらに強くなっており、調子のバロメーターとなる逆方向への長打も増えています。年間70本だって夢ではありません」(同前)

ここ数試合、大谷はグリップを野球仕様に改造したクリケット用のバットを打撃練習に使い、安打を連発している。本人が「面で捉えるイメージ」を掴む目的で導入した新メニューは、ボールの軌道に長くバットを入れるようなスイングを完成させるために役立っているという。

野球人生で最も打撃が好調だった昨年6月の感覚をはやくも取り戻し、新兵器でスイングをさらに進化させた大谷。もはや盟友の喪失など、この男には関係ない。ついに目覚めた獅子が目指すは、バリー・ボンズ(59)が持つシーズン73本塁打という世界記録の更新だ。

『FRIDAY』2024年4月26日号より

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