ソフトバンク、10得点大勝に埋没しそうな好走塁が呼び込んだもの 小久保監督「走塁はホークスの武器」

3回無死満塁、山川の先制左犠飛の間に三塁に進んだ今宮。奥は二塁に進んだ柳田(撮影・伊東昌一郎)

◆ロッテ1―10ソフトバンク(24日、ZOZOマリン)

降りしきる雨で、集中力を持続するだけでも難しい状況だっただろうが、先発の大関はぬかるんだマウンドも苦にせずロッテ打線を手玉に取った。先発投手の責任回数となる五回を投げ終えたところで降板したが、5安打1失点で今季2勝目だ。

一方の打線も13安打で10得点と効率よく得点を重ねた。結果的には7回表無死降雨コールドと大勝を手にしたわけだが、こちらは先取点後の「次の1点」の奪い方に、そつのなさを感じた。

3回だ。無死満塁から、4番山川の左犠飛で先取点を奪った場面。ここで二塁走者の今宮、一塁走者の柳田は相手左翼手荻野の本塁送球がわずかに高投となったところを見逃さず、それぞれがタッチアップを決めてしっかりと次塁へ進塁した。

この果敢な走塁が大きかった。続く5番近藤は二ゴロに倒れたが、相手内野陣は定位置に守備シフトを敷いていたため、三塁走者の今宮は悠々生還。リードを2点に広げた。仮に山川の先制犠飛で進塁してなければ、近藤の二ゴロは二併殺打となっていたことだろう。

「走塁はホークスの武器。やはり(1軍は)4軍までの手本にならないといけない」。小久保監督は当然といった表情で振り返ったが、相手にダメージを与える追加点となったことは間違いない。大勝に埋没しそうだが、大勝を呼び込む好走塁に思えた。(石田泰隆)

2024-04-24T13:59:00Z dg43tfdfdgfd