ドジャース指揮官 由伸は「6回を投げてくれたのは大きい」左打者への直球改善を要求「制球に少しズレ」

 ◇ナ・リーグ ドジャース4―9メッツ(2024年4月19日 ロサンゼルス)

 ドジャースの山本由伸投手(25)が19日(日本時間20日)、本拠でのメッツ戦に今季2勝目を目指して先発登板した。2回にソロを被弾するなど2点を先制されると、3回にも2失点して4失点。しかし、その後はメジャー最多の6回、同最多99球を投げ7安打4失点(自責3)、9三振と粘りの投球を見せたが、2勝目はお預けとなった。4失点ながら味方の失策で自責点は3となり、メジャー5度目の登板で初めてクオリティースタート(QS=6回以上、自責3以下)を達成した。試合は4―9で敗れた。

 試合後、デーブ・ロバーツ監督は「力を発揮できない試合だったが、由伸が6イニングを投げてくれたのは大きかった。カーブもスプリットも良かった」と分析。一方で「ただ、左打者に対し直球の制球に少しズレがあった。次の試合では直球をもっとうまく投げてもらえれば」と改善点を指摘した。

 初回は2三振を奪うなど上々の立ち上がりを見せたが、2回につかまった。先頭のピート・アロンソは空振り三振に仕留めてこの日3個目の三振を奪ったが、この後だった。D.J.スチュワートへの初球96マイル(約154.4キロ)の直球を捉えられて右翼席に運ばれた。その後、2死二塁から8番のハリソン・ベーダーに中前適時打を許し、この回2失点となった。

 3回も悪い流れを止められなかった。四球と二塁打を許して無死二、三塁のピンチ。4番のアロンソにカーブを詰まりながら右前に落とされて適時打を許すと、さらにスチュワートには中犠飛を打ち上げられて連続失点。3回までに4失点する苦しい展開となった。

 4、5、6回は立ち直って無失点投球を続けたが、被本塁打数は日本時代の昨季を早くも上回った。山本はオリックスで昨季まで3年連続投手4冠と無双状態。昨季は23試合、164回を投げ、被本塁打はわずか2本だった。しかし、メジャー1年目の今季は5試合で22回を投げ、この日の被弾で被本塁打は3本となった。

 試合前にデーブ・ロバーツ監督は「彼は初回の重要性を理解している。(クレイトン・)カーショーと何年も話しているが、初回は少し緊張して、自分の調子を確認したいと言っている。全体の調子を見極める上で初回が極めて重要になるという。山本は今季、全体的には良い。ソウルでの初回以外は、最小限にダメージを抑えているし、非常に良い仕事をしている彼は完璧なコンビネーションと高い制球力が武器。メジャーリーグの打者をアウトにする方法を既に見つけている。初回をゼロで抑えて、ある程度長い回を投げるチャンスをつくってほしい」と長いイニングを投げることを要望していた。

2024-04-20T06:57:49Z dg43tfdfdgfd