ベッツ 大谷翔平に「彼のやることのうち90%は私にはできない。できるのは最高のベッツになること」

 ◇ナ・リーグ ドジャース11―2ナショナルズ(2024年4月24日 ワシントン)

 ドジャースの大谷翔平投手(29)が24日(日本時間25日)、敵地でのナショナルズ戦に「2番・DH」で先発出場。第1打席に右中間を破る二塁打を放ち、今季最長を更新する9試合連続安打とした。連続試合出塁は22に伸ばした。第5、6打席もメジャートップを更新する今季14本目の二塁打を放ち、5試合ぶりの1試合3安打をマーク。今季最長の3試合連続打点とし、チームも11―2の勝利で3連勝。メジャートップの打率も.371とし、大谷のバットが波に乗ってきた。

 6打数4安打2打点でチームの今季最多タイ11得点、同最多20安打の猛攻をけん引したムーキー・ベッツは、今季26試合中24試合で出塁と脅威の出塁率(.468)を誇る。大谷と最強の1、2番コンビを形成しており「もう彼について言える言葉はないよ。チームとしてはアップ&ダウンも経験するが、何が起こるか分からないから毎日同じように臨むことが大切だ。あなたたちと同じことしか言えない。言葉にはできないし、彼と同じことができる選手はいない」と称えた。

 また、「大谷にインスパイアされないことは難しいか」と問われると「そんなに難しくない。彼のやることのうち90%は私にはできない。だからやろうともしない。私はムーキーでなければならないし、できるのは最高のムーキー・ベッツになることだ。身長を6インチ(約15.2センチ)、体重を50パウンド(約22.6キロ)増やすことはできないから、そういうものだ」と達観した様子で語った。

 初回の第1打席は1死走者なしの場面。ナショナルズの先発右腕ジェーク・アービンの真ん中高め、97マイル(約156.1キロ)直球を完璧に捉えると、115.6マイル(約186.0キロ)の痛烈な打球があっという間に右中間を破り、悠々と二塁へ到達した。現地実況が前日の118・7マイル(約191キロ)弾にかけ「アナザー・ロケット」と表現するほどの痛烈な一打で、メジャートップの二塁打は今季12本目となった。そして、4番のウィル・スミスが中前適時打を放ち、先制点をおぜん立てした。

 第2~4打席まで3打席凡退して迎えた、7―2の8回の第5打席は得点圏で回ってきた。ベッツが二塁打で出塁すると、大谷の初球が暴投となり、ベッツは三塁へ進塁。その後2球連続ファウルとした後、4球目の外角94マイル(約151.2キロ)を引っ張り込むと、105.7マイル(約170.1キロ)と痛烈な打球で右中間を破り、チームに貴重な追加点をもたらした。二塁到達後は小刻みにかわいく「ヒップロック」ポーズを披露して笑顔も見せた。

 9回2死一、三塁で迎えた第6打席。ここでは外角の直球を捉えると、101.9マイル(約163.9キロ)の打球は左中間フェンスを直撃。386フィート(約117.6メートル)飛ばしながら惜しくも7号とはならなかったが、2打席連続適時二塁打で打線をけん引した。この一打で課題だった得点圏打率も浮上。この日第5、6打席でいずれも適時二塁打を放ったことで25打数5安打となり、得点圏打率も.200となった。

2024-04-25T03:15:29Z dg43tfdfdgfd