【中日】ロドリゲス、同世代は「とても多くが」亡命も…「いつか日本から声がかかると思って頑張ってきた」

 中日のクリスチャン・ロドリゲス内野手(21)がジャパニーズ・ドリームをつかむ。育成契約で来日し、開幕前に支配下契約をゲット。一気に開幕ショートを任されるカリビアンは、日本球界からのオファーを待っていたと明かした。

 「自分の能力に自信があった。いつか日本から声がかかると思ってキューバで頑張ってきた。日本で稼いだお金を家族へ送らなきゃいけない。チャンスは来ると思って一生懸命きょうまで頑張ってて、こうやってかなった」。ハングリーな日々を振り返った。

 U―23のキューバ代表。昨年11月にはニカラグアで開かれた国際大会に召集されている。かつての名遊撃手で、ナショナルチームの首脳陣ヘルマン・メサ(56)が「みんな亡命してしまう」と語るほど、キューバの抱える国籍とプレーする舞台の不一致問題は根深い。ロドリゲスは声を掛けられてキューバに残留していたのか、オファー自体がなかったのか。

 「自分には(オファーは)なかった。同世代は少しじゃない、とても多くが(米国へ)行った。でも、自分は正式に海外に来られた。キューバは落ち着いて帰る場所。日本にいられてうれしい」。母国の先輩で、ソフトバンク・グラシアルやデスパイネらの年俸を聞き、日本は数百万ドルを得られるステージだと知ってオファーを待った。

 目標は母国での自動車と自宅の購入。「お金をもうけるとリラックスできるという人もいるけれど、僕は謙虚にいくよ」。開幕3戦目の31日は22歳の誕生日。堂々と海を渡った背番号95が、日本の首都からロドリゲスの名をとどろかせる。

2024-03-28T10:18:02Z dg43tfdfdgfd