ボクシングの東京ドーム4大世界戦(6日)の前日計量が5日、東京と内で行われ、世界4団体統一スーパーバンタム級(55・34キロ以下)王者の井上尚弥(大橋)に挑戦する世界2階級制覇のルイス・ネリ(メキシコ)は54・8キロで、井上と共に一発パスした。
調整ミスにも聞こえる500グラムアンダーの54・8キロ発表にネリは、笑顔だった。過去に日本で体重超過の”前科”があり、懸念された減量を乗り越えた。陣営は、無駄をそぎ落とした究極仕上げを強調した。
計量直後からコーラをがぶ飲みした挑戦者は、無言で会場を去った。トレーナーが状態を「ファイン(上々)」と代弁。ネリを手がけるショーン・ギボンズプロモーターは、結果に「本気度の表れ」と前向き。年明けから一度も地元に帰らず、練習を続けたと明かして「こんなに集中しているネリを見たことがない」とビッグマッチに懸ける思いを伝えた。
必死な姿勢は、ルールミーティングでも見せた。JBCの安河内剛事務局長によると、試合用グローブとして米国・グラント社製を持ち込んだが、井上尚の日本・ウィニング社のグローブをチェックして「見た目が小さい」。パンチの力の伝わりやすさを求めたのか、急きょ同社製に変更した。「隣の芝は青い」状態だが、なりふり構っていられない。
計量後は、判定勝ちで新王者として勝ち名乗りを受ける際のアナウンスの第一声「ザ・ニュー!」の陣営の連呼に何度もうなずいた。東京ドームにコールを響かせるため、準備は完璧。モンスターに食い下がる。
2024-05-05T09:19:13Z dg43tfdfdgfd