【今中慎二の目】思わず「あれっ」と声を上げた中日の采配…先発・高橋宏に“代打だけ”の場面に「勝負に出てもいいのに」

【今中慎二の目】◇21日 巨人1―1中日(東京ドーム)

 中日は田中のプロ初本塁打で先制に成功するも、その裏に追いつかれると、お互いに決め手がなく今季5度目の引き分けに終わった。スタンドの記者席から見守っていた本紙評論家の今中慎二さんが「あれっ」と声を上げたのは0-0の7回1死から田中のソロ本塁打で先制し、続く木下が右前打を放った直後。立浪監督が先発・高橋宏に代打・板山を送った場面だった。

 「ここは木下に代走を送って勝負に出てもいいのにな。流れからいっても1点取ってさらに押していけるところ。先発投手を代えないなら捕手も代えにくいが、先発投手を代えたなら捕手も代えるいいチャンス。代走なら相手バッテリーにもプレッシャーをかけられる」。一塁走者・木下ではあまり足を使った攻撃は考えられない。案の定、板山は三振、村松も右飛で追加点は取れず、その裏同点に追い付かれた。

 中日は同点となった8回以降、松山、藤嶋、橋本、梅野、マルティネスのリリーフ陣が無失点に封じ、黒星を免れた。だが、もう1点を奪えなかった7回の攻撃は、引き分けた一つのポイントでもあった。

2024-05-21T20:48:01Z dg43tfdfdgfd