【叡王戦】藤井聡太叡王、北陸新幹線で石川県加賀市入り タイトル戦17連勝かけ伊藤匠七段と対戦

将棋の藤井聡太叡王(竜王・名人・王位・王座・棋王・王将・棋聖=21)が同学年の伊藤匠(たくみ)七段(21)の挑戦を受ける、第9期叡王戦5番勝負第2局が20日、石川県加賀市「アパリゾート佳水郷」で行われる。

両者のタイトル戦は3月の棋王戦に続き、3度目となる。開幕白星発進した藤井は叡王4連覇を狙う。伊藤は反撃の1勝を挙げ、タイトル初奪取を狙う。

決戦前日の19日、両対局者は現地入りし、検分などの行事をこなした後、前夜祭に出席した。藤井は「震災の被害がある中、対局に向けてご尽力をいただき、ありがとうございます」と感謝した。同旅館は能登半島地震で被害を受け、約2カ月間、休館。震災からの復興を掲げ、叡王戦の協賛に加わった。

地元・愛知での開幕局では、藤井が盤石の差し回しで激戦を制した。11日の名人戦7番勝負第1局も先勝し、タイトル戦は16連勝。故大山康晴15世名人のタイトル戦最多17連勝にあと「1」に迫っている。昭和のレジェンドに肩を並べることができるか。注目の一戦だ。敦賀からは、延伸したばかりの北陸新幹線に乗車してきた藤井は「第1局での課題を踏まえ、良い内容の将棋を指したい」と意気込んだ。

対藤井戦は過去12戦し、白星はないが、伊藤は「温泉でゆっくり休んで、万全の態勢で臨みたい」。絶対王者から悲願の1勝を挙げることを誓った。持ち時間は各4時間、先手は伊藤だ。【松浦隆司】

2024-04-19T10:57:08Z dg43tfdfdgfd