宮城野親方、白まわし姿で連日指導 稽古後も「一緒に掃除したり寝たり」「今は指導を受ける側」

歴代最多、優勝45度の経験を還元する-。大相撲の宮城野親方(39=元横綱白鵬)が、伊勢ケ浜部屋付きとなって約1カ月が経過した4日、東京・江東区の同部屋で心境を語った。元幕内北青鵬の暴力問題で、旧宮城野部屋が当面閉鎖、宮城野親方は師匠を外れ、所属力士らとともに転籍。伊勢ケ浜部屋の稽古は非公開が続いていたが、この日、転籍後初めて公開された。

稽古中は白まわし姿で、土俵周りに立ち続けた。旧宮城野部屋勢はもちろん、先場所で新入幕優勝の尊富士を呼んでアドバイス。三役目前の熱海富士は組み合って指導し、横綱照ノ富士にも声を懸けるなど、生え抜きの伊勢ケ浜部屋勢も分け隔てなく接した。「自分が知っているもの、身に付けているものを見せて伝えたい」と、一時減っていたまわし姿で連日指導する。

稽古後も「一緒に掃除したり寝たり」と、部屋に残って弟子と長時間過ごす毎日だ。弟子の親への暴力問題の説明も完了。部屋再興の可能性もあるが「今は指導を受ける側。(学ぶことは)いっぱいある。とにかく相撲が好き。相撲ともっとかかわりたい」と笑う。親方としての階級は最下位。1歩ずつ進んでいく。

2024-05-04T12:34:41Z dg43tfdfdgfd