山本由伸の真っすぐはメジャーで通用しないのか… 「キャッチャーのリードに従って投げた」6イニング4失点の右腕は振り返った

◇19日(日本時間20日)MLB ドジャース4―9メッツ(ロサンゼルス)

 ドジャースの山本由伸投手が19日、メッツ戦に今季5度目の先発登板し、今季最多の6回を投げたが、4失点だった。勝ち負けはつかなった。チームは4―9で敗れて2連敗となった。

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 大リーグの打者はストレートにめっぽう強い。100マイルの速球もコースが甘ければ弾き返す猛者がいる。山本はメッツにことごとく真っすぐを弾かれた。

 2回のスチュアートの被弾は初球の96マイル(約154・5キロ)速球を完璧に捉えられて右翼へ運ばれた。その後、8番のベイダーは変化球で追い込んだが、高めの速球を弾かれて2失点目を喫した。

 3回も速球は捉えられた。さらに2失点を喫して、4回も1死二、三塁とピンチを迎えたところで、バッテリーは真っすぐを捨てた。「キャッチャーのリードに従って投げた」と山本。ここから6回を投げ切るまで、ストレートはわずか1球。代わりにカットボールを見せ球にして無失点で切り抜けた。

 調子が良くない時の山本の速球はシュート回転するが、この日もその傾向があった。本人は「いいボールはいいところに行くし、うまく投げられていないボールは力のない球になった」と振り返る。

 メジャーにきて最多の99球を投げ、そのうち38球がスプリットだった。カーブが30球で、真っすぐは24球にとどまった。ロバーツ監督は「真っすぐの制球が良くなかったし、真ん中に集まった」ことを指摘した。

 日本と違うのは、真っすぐに打ち負けない打者が多いことだ。修正力が高く、細部にこだわる山本が今後どういった投球スタイルを築くのか。カットボールやツーシームを増やし、フォーシームを減らすのか。メジャーでの活路を探す1年となる。(写真はAP)

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