【武豊日記】彼の思いを胸に全力で騎乗します

皐月賞のエコロヴァルツは7着。控えて末脚にかける競馬は、今回やりたかったテーマで、直線は上位馬と遜色ない伸びでした。馬具の工夫で操縦性も良くなっていると感じましたし、最低限、ダービーに繋がる競馬はできたと思います。

今朝はシュガークンの追い切りに騎乗。非常にいい動きで、次走、青葉賞に向けていい視界が開けていると感じます。まだキャリア3戦だけに、ダービートライアルでどんな競馬ができるかですが、大一番へ向けて楽しみな持ち駒が1頭ではないというのは心強いです。

マイラーズカップ勝てば30年ぶり

今週はG1戦線の隙間で、開催も中山から東京、阪神から京都に代わり、福島は今週が最終週です。ボクは土日とも京都の予定で、メーンはトランキリテでマイラーズカップに挑戦です。記者の方から聞きましたが、マイラーズカップはボクが勝てば30年ぶりで、同一重賞最長ブランク勝ちの記録になるのだとか。マイラーズカップといえば阪神のイメージですが、ボクが勝ったのは91年のダイタクヘリオスと94年のノースフライト。どちらも中京での開催だっったことを思い出しました。阪神では勝っていなかったわけで、そういう意味では京都開催は歓迎材料と言えるでしょうか。道悪巧者なので、日曜だけは雨を望むところです。

この月曜日は、藤岡康太騎手の告別式がありました。残されたご家族、そして志し半ばでこれからという道を絶たれた康太君の気持ちを思うのはあまりにも辛く、胸が締めつけられる思いでした。現役騎手の弔辞を読む役目は、正直もうしたくありません。康太のことはこれからも忘れません。今週も彼の思いを胸に全力で騎乗します。

2024-04-18T21:25:50Z dg43tfdfdgfd