水原氏不在、ドジャース大谷翔平に起きた変化…通訳なしでチームメートと積極的なコミュニケーション

◇番記者が見た

◇28日(日本時間29日) ドジャース7―1カージナルス(ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平選手の本拠地デビュー戦。通訳として長年の相棒だった水原一平氏はいない。「背番号17」はエンゼルス時代よりもベンチに長くいたように感じた。1回の走塁ミスの時は、ベンチに戻ると、マッカロー一塁コーチとイブル三塁コーチ、そして、大谷の通訳も担うアイアトンさんの4人で話した。その時は戦術面の大切な話で通訳を伴ったが、ラックスやマンシーら野手陣とは相手投手の特徴について1対1で助言を送っていた。

 これまでは水原氏が大谷の「専属」サポート役だった。どこに行くのも一緒で、「2人だけの関係」が周囲に閉鎖的なイメージを与えたのも事実だ。アイアトンさんはチームのデータ分析担当を担い、大谷の「補助」の立場で、試合中は「(通訳業の他に)いろいろとやることがある」という。

 だが、大谷が通訳を挟まずに一人で他のチームメートや首脳陣とオープンになることを、ドジャースも望んでいる。水原氏がいなくなったことで、ロバーツ監督は「翔平と直接コミュニケーションを取りやすくなった。チームメートとさらに積極的に関係を深めている。彼は驚くほど英語ができるから」と話した。

 実際にこの試合でも、一人でデータをチェックしながら、チームメートとコミュニケーションを深めた。クラブハウスでも今までは水原氏がやっていたようなことも、自身で行っている。グラウンド内では変わらない存在を見せたドジャースの大谷だが、水原氏の違法賭博問題によって、グラウンド外は新たな大谷像ができるかもしれない。(阿部太郎)

2024-03-29T02:19:47Z dg43tfdfdgfd