筒香嘉智は本当に150キロ超を打てないのか OBも危惧…メジャーで露見した「33.1%」

筒香はMLB投手の速球に苦戦…150キロ超に対して打率.194だった

DeNAは16日、前ジャイアンツ傘下3Aの筒香嘉智を獲得したと発表した。2020年に海を渡り、メジャー通算182試合で打率.197、18本塁打、OPS.630。速球に対応できなかったと言われるが、実際にはどうだったのだろうか。

MLB公式のデータサイト「ベースボール・サバント」によると、筒香は93マイル(約149.7キロ)以上の速球(フォーシーム)に対して、打率.194(108打数21安打)、2本塁打、44三振。三振割合は33.1%だった。

速球系(フォーシーム、シンカー、カッター)に広げて見ると、どうだろうか。やはり.198(162打数32安打)、3本塁打、55三振。三振割合は28.2%と、苦しい数字が並んだ。

巨人で10年間プレーした後、メジャーに挑戦し、帰国してDeNAのユニホームを着た高橋尚成氏は先日、自身のYouTubeチャンネル「高橋尚成のHISAちゃん」を更新。筒香に言及し、「速い球がなかなか打てなかったのもあるので、今、5年前より速い球を投げるピッチャーが(日本も)多くなっている。それを考えたら日本でもコンコン打てるわけではないと思う」と語った。

セイバーメトリクスの観点からプロ野球の分析を行う株式会社DELTAによると、4月14日時点でセ・リーグ投手の直球の平均球速は146キロ。筒香が本塁打&打点王に輝いた2016年は141.4キロ、渡米前ラストイヤーは2019年は144.8キロだった。果たして筒香は日本投手の速球を打ちこなせるか。日本で再び活躍するための大きなポイントになりそうだ。(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)

データ提供:DELTA

2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』も運営する。

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