開幕直前!2024年「プロ野球・注目選手ランキング」!3位中田翔、2位村上宗隆…「1位」はオフの大騒動で「総スカンを食った選手」の名前

「週刊現代」が今季、期待する選手を読者に投票してもらったプロ野球開幕直前企画。

10位から6位までを紹介した前編に続き、今回も今シーズンの活躍の鍵を握る裏話と合わせて5位から1位までを公開。1位のあの選手には大きな火種がくすぶっている。

指揮官から『30発は打てる』と太鼓判

5位佐藤輝明(阪神)174票

オープン戦の序盤は結果が残らず、ファンをやきもきさせたが、指揮官の信頼が揺らぐことはなかった。

「佐藤はオフに大谷翔平も利用するアメリカのトレーニング施設『ドライブライン』で動作解析をして打撃フォームを新しくした。佐藤に対しては期待するからこそ、辛口で通してきた岡田彰布監督もキャンプ前は『サードは白紙』と話していたのに、キャンプでそのバッティングを見るなり『30発は打てる』と太鼓判。内心ではサードは佐藤に即決していたそうです」(球団関係者)

岡田監督が見立てたように佐藤は次第に快音を響かせ、いい状態で開幕戦に臨めそうだ。さらに、やる気を増幅させる材料もある。

「DeNAの牧秀悟の存在です。同学年で仲が良いんですが、ライバル意識も強い。昨年のWBCはすごく出たがっていたのに落選。一方で牧は選ばれてホームランも2本打った。昨季成績も、佐藤はキャリアハイだったが、打率、ホームラン、打点、すべて牧が上。今季も高いレベルで張り合ってほしい」(同前)

新打法で牧を上回り、チームを“アレンパ”に導けるか。

昨季ブレイク、さらなる飛躍へ

4位秋広優人(巨人)197票

昨季、ブレイクを果たし、阿部慎之助新監督の期待が大きい秋広。アンケートでも多くの票を集めた。

「遅刻癖があったり、まだ甘いところのある秋広ですが、師匠と慕う中田翔の中日移籍がいいほうに作用すれば楽しみです。年明け早々、自身のSNSで中田と丸刈り2ショットを公開し、自主トレをともにするなど信頼関係は強固なのですが、秋広は独り立ちに向けて『今こそやるしかない』と意欲を燃やしている」(スポーツライター)

オープン戦での結果が振るわず、ファーム落ち。開幕は2軍が濃厚だが、本人に腐る様子はない。

「キャンプでは臨時コーチの松井秀喜さんに教わって打ち方を変えたり、今もコーチと理想の形を追い求めて精力的に取り組んでいる。阿部新監督は『秋広が出てこないと今年の巨人はない』とまで言っていて、本人も意気に感じて、応えようとしている」(巨人担当記者)

新ゴジラの覚醒なるか。

新天地でも存在感を発揮

3位中田翔(中日)198票

わずか1票差ながら、弟子よりも支持を受けて師匠の威厳を保った中田。中日でも、その存在感を発揮している。

「長年レギュラーを務めている大島洋平にしてもおとなしいですし、このところはチームに緊張感を持たせられる選手が中日にはいませんでした。そこに中田が入ってきて、チームの雰囲気が引き締まった。そこは立浪和義監督の狙い通り。ほかにも指揮官は右の大砲候補の細川成也、石川昂弥を育ててほしいということも伝えていて、中田も二人にバッティングを教えたりもしている」(中日担当記者)

中田は偉ぶることなく、チームメイトと気さくに接しているというが、締めるところは締めているという。

「岡林勇希はすぐに鼻が伸びるタイプですし、メディア対応もいいとは言えないんですが、中田は上手に諭してくれたりしているそうです。立浪監督もチームの変化に手応えを感じている」(同前)

中日キャンプでも人気ナンバー1だったという中田。ペナントでもファンの目をくぎ付けにできるか。

復活を誓う最年少三冠王

2位村上宗隆(ヤクルト)353票

昨季は序盤が振るわず、三冠王を手にした一昨年から大きく数字を下げたものの、終わってみれば31本塁打、84打点。ある程度の格好はつけたかに見えるが、球団から容認されている25年オフのポスティングでのメジャー挑戦に向けて変化が生まれているという。

「昨季で評価がかなり下がりました。一昨年はでき過ぎだったという見方が広がっていて、守備もそれほどうまいとは言えない。今は巨人の岡本和真のほうが評価は上です。ひと足早く今オフでのポスティング移籍を狙っている岡本もそのことはわかっていて、今季も村上を上回る成績を残して、ナンバー1野手の評価を受けて海を渡ろうとしている。ふたりは仲がいいですが、村上も岡本にやり返すくらいの気持ちで奮起してもらいたいね」(ナ・リーグ球団スカウト)

25歳ルールが緩和された場合、今オフのポスティング移籍の可能性も出てくるだけに、高評価を取り戻すような活躍を誓っているに違いない。

仲間の信頼を取り戻せるか

1位佐々木朗希(ロッテ)490票

昨オフ、球団にポスティングでのメジャー移籍を要望したと報じられた佐々木。ポスティングの申請期限が切れた後も今オフの容認を求めて水面下で交渉を続けていたようで、結局キャンプ直前まで契約を更改しなかった。

「ドジャースの山本由伸によく相談をしていて、山本と同じように選手会を脱退したり、自分本位にメジャー行きをゴリ押ししようとしていることに、チームメイトは『あれだけ大事に育ててもらってきて、自分のことだけしか考えないのか』『俺たちとは野球をしたくないんだろう』と白い目を向けていて、チーム内に佐々木の居場所がなくなってきている。

吉井理人監督もすごく怒っていて、オフに駄々をこねているときは『朗希はいないものだと考えてやる』と突き放していた。球団関係者の中には『こんなにチームの輪を乱すなら早く出て行ってもらったほうがいいのでは』という声すらある」(遊軍記者)

自分の行いの報いは自分で引き受けるしかない。

「プロだから手を抜くようなことはありませんが、選手も人間。チームを出ていきたい選手のために、『こいつを勝たせてやろう』とは思えないですよ」(同前)

好投しても援護に恵まれずに勝ちがつかない。そんなことになっても、それは自業自得かもしれない。

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12位から20位のランキングは以下の通り。

12位 宮城大弥(オリックス)71票

13位 甲斐野央(西武)51票

14位 西川龍馬(オリックス)49票

15位 床田寛樹(広島)48票

15位 小園海斗(広島)48票

17位 田中正義(日ハム)46票

18位 浅村栄斗(楽天)24票

19位 東克樹(DeNA)21票

20位 横山陸人(ロッテ)5票

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