【阪神】岡田監督が抱えるZ世代への悩み「今の選手は不思議やなあ」

経験豊富な老将の悩みとは――。阪神は10日からDeNAとの3連戦(横浜)に臨む。チームは投手陣の奮闘もあって首位をキープしているものの、2位の巨人に0・5ゲーム差と肉薄されている。しかも貧打ぶりが再び顔をのぞかせている中、岡田彰布監督(66)にはZ世代の言動に疑問もあるようで…。

虎投が変わらぬ安定感を誇る一方で、なかなか上がらないのが打線の状態だ。4月上旬には球団ワーストの「10試合連続2得点以下」を記録したが、その後に復調して貯金も6まで増やした。しかし、またもやブレーキがかかり、今月の月間打率は2割7厘と低調だ。

そんな状況下、9日に横浜へ移動した岡田監督は「今の選手は不思議やなあ。何打席ヒットがなかっても『調子はいいです』って言うんやなあ。違う?」と首をかしげる。現在、一軍の野手最年長は32歳の梅野。20代の選手が中心のチームとあって、ギャップが生まれるのは想像に難くない。もちろん、指揮官も「『1年間ずっと調子いいです』なんていうバッター、おるかいな。そんなん、5割打てるわ。他の者に調子悪いと言うのが嫌なんやろうな、やっぱり」と選手心理に理解を示しながら「1年間、そら調子悪い時あるよ。だから俺らも分かった方がええし、調子ええなら、じゃあほっといたらええんちゃうってなるやん」と語る。

さらには「調子悪いから、ちょっとヒット出ないんやと思われた方がええんちゃうの? あ、これ調子良くなってきたらまたヒット出るなって思うやん、そっちの方が。いま調子ええのにヒット出えへんかったら、ずっと出えへんと思うで。あんまり調子いいですと言われても、こっちも分からへん」と止まらない。

選手にとっては「調子が悪い」と伝えることで二軍での調整を命じられる不安もあるだろう。それでも、選手自身が自分を客観視し、首脳陣も状態を把握することで、お互いにとって〝プラスの効果〟が働くというメッセージなのかもしれない。球団初の連覇に向けて、この状況を打開し、再び上昇気流に乗りたいところだ。

2024-05-09T20:41:21Z dg43tfdfdgfd