MLB ドジャース・山本由伸、顔面付近の約169キロ打球をギリギリ好捕「運がよかった」 6回無失点7奪三振で2勝目ゲット!!

ナショナルズ1-2ドジャース(25日、ワシントン=竹濱江利子通信員)米大リーグ、ドジャースの山本由伸投手(25)がナショナルズ戦に先発し、6回4安打無失点、7奪三振の好投で2勝目を挙げた。大谷翔平投手(29)は「2番・DH」で4打数無安打に終わり、連続試合安打が9で途切れた。チームは2-1で競り勝ち、4連勝とした。

打球速度104・8マイル(約169キロ)の弾丸ライナーが顔面付近を襲った。1-0の五回、先頭打者への4球目。山本は上体をそらしながら痛烈なピッチャー返しをかわすと素早くグラブを差し出し、好捕。思わず目を覆った敵地のファンからも拍手が注がれ、照れ笑いを浮かべた。

「びっくりする間もなく、ボールが来ていた。たまたまグラブが反応できるところだったので、運がよかった」

体の切れのよさは、ストレートの球威にも表れていた。後続を連続三振で料理すると、六回2死一、二塁では左打者への外角直球で遊ゴロに仕留めた。グラブをたたいて喜び、救援にバトンタッチ。6回4安打無失点、7奪三振で今季2勝目。「いいコースに投げられていた。ここまでの中で一番自分らしい投球だった」とうなずいた。

過去5試合、直球は被打率・355と打ち込まれていた。しかし、この日は4失点した前回登板で24%だった直球の割合を41%に増やし、被安打は1本のみ。調整法を少し変えた。メジャーでは中5日の先発ローテーションで、ブルペンでの調整は登板2日前のみだが、今回は前日も4球だけ投球練習を行った。「遠投でいい感覚があった。傾斜で確認しておこうと。日本の時はいつも2日連続で入っていた」。オリックス時代のルーティンで、本来の姿に近づいた。

新天地でのシーズンは約1カ月が経過し、「徐々に慣れてきている部分もある」と言う。日本では登板日ではない先発投手が帰宅して回復を優先する「上がり」の文化があるが、メジャーでは先発投手も試合終了まで応援するのが暗黙のルール。連戦の疲労を考慮し、最適な過ごし方を模索している。

試合後の取材を終えると「ご飯食べよう」と言い、うれしそうに大谷らと日本食の弁当をほおばった。敵地での9連戦で幸先よくスイープ(同一カード3連勝)に成功し、連勝を4に伸ばした。上昇ムードに包まれ、チームは次なる遠征先のカナダ・トロントへ。メジャー投手で歴代最高額となる12年総額3億2500万ドル(約465億円=契約当時の為替レート)で契約した右腕が、真価を証明しつつある。

2024-04-26T20:05:09Z dg43tfdfdgfd