「ダルよりすごい」ムキムキボディーに球団職員が仰天!プロ3、4年目で中田翔より打球を飛ばした【二刀流の血脈 世界に誇るパワー編】#3

【二刀流の血脈 世界に誇るパワー編】#3

ドジャースで活躍する大谷翔平(29)はいかにして世界屈指のパワーを手に入れたのか。

日刊ゲンダイが過去に連載した「秘話 大谷翔平『二刀流の血脈』」をパワーに焦点を当てて再編し、その軌跡を紐解いていく。【第2回】からつづく。

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花巻東高の2年夏、県大会の前にお尻と太ももの付け根に痛みが走った。いつになっても痛みは消えない。診断の結果は「左股関節骨端線損傷」。体が成長し切らないうちは残っている骨端線が損傷していた。それが判明して以降、打つことはできたが、投球練習は禁止された。その間も食事トレは続けたため、翌年の春のセンバツ出場時のガイドブックには「細身の体も、昨夏より体重が10キロ増えた」と書かれている。

中学時代の3年間で身長は166センチから186センチへと急激に伸びたものの、体が出来上がっていたわけではなかった。骨端線が体に残っているうちは、まだ成長途上。医者には「体のあちこちにまだ、骨端線が残っている。本当の意味で体が出来上がるのは23、24歳かもしれない」と言われた。

15勝を挙げて最多勝を獲得したプロ3年目の2015年1月、水沢の成人式に出席した当時20歳の大谷は、中学の同級生に「オレ、まだ(身長が)伸びてるわ」と打ち明けている。

プロ入り後、体が徐々に出来上がりつつあるのに並行して、大谷は人一倍、ウエートトレーニングに力を注いだ。プロ3、4年目、そのむき出しの上半身を見た球団職員のひとりは「同時期のダルビッシュよりすごい体をしてますよ」と仰天。試合前の打撃練習では当時、日本ハムの主砲だった中田翔よりも打球を遠くに飛ばしていた。

プロ4年目の16年11月、侍ジャパン日本代表メンバーとしてオランダとメキシコとの強化試合に出場。オランダ戦で放った打球は、東京ドームの右翼方向の天井に入る二塁打に。プロ野球の統一球より重たいメジャー公認球を、日本選手のだれよりも遠くに飛ばしていたのが大谷だった。(つづく)

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