投打がっちりの首位ソフトバンク 「出る人」「かえす人」の好循環

 プロ野球が開幕して1カ月近くが経った。小久保裕紀・新監督の率いるソフトバンクは21日現在、11勝6敗2分けでパ・リーグ首位。投打ともに好調で、4年ぶりのリーグ制覇へ向け、まずは順調なスタートを切った。

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 打率2割5分、76得点、75打点、12本塁打――。チーム打撃成績はリーグトップの数字が並ぶ。山川穂高、アダム・ウォーカーの右の強打者2人が加わり、厚みが増した打線は前評判通りの力を発揮している。

 特に開幕から「4番」に座る山川の存在は大きい。3月29日のオリックスとの開幕戦(京セラドーム大阪)では、七回に勝ち越しの1号ソロ。4月13日の西武戦(ベルーナドーム)では、プロ野球史上2人目の2打席連続満塁本塁打を放つなど勝負強い。ここまでの4本塁打はすべて白星に結びついている。

 「『出る人』『かえす人』の役割分担がはっきりしている打線。選手個々が役割を意識してやっている」。こう話すのは村上隆行打撃コーチだ。

 1番周東佑京、2番今宮健太が出塁し、柳田悠岐、山川、近藤健介の中軸で得点を挙げる。春季キャンプから取り組んできた、この得点パターンが機能している。

 5番近藤は、リーグトップの打率3割1分8厘、3番柳田もリーグ5位の打率2割9分9厘。近藤は「チャンスで走者を置いた場面で打席が回ってくることが増えた。状況と相談しながら自分の打席をしたい」と話す。

 ここまで、山川がリーグトップの22打点、近藤は12打点、柳田は13打点。3人で計47打点と、チームの76得点の半分以上をたたき出している。

2024-04-22T20:44:58Z dg43tfdfdgfd